2022年 館内工事のお知らせ
当館は明治5年（1872年）の開業以来、本年をもちまして創業150周年を迎えることができました。
これもひとえに皆様のご支援のおかげと心より感謝申し上げます。
明治14年（1881年）建築の青州楼を筆頭に、昭和初期までのおよそ50年間に建てられた多くの建物が現存し、そのうち15棟を国の有形文化財として登録していただいておりますが、建物ひとつずつに趣や建材、建築手法などが異なり、それらが渡り廊下で繋がる雑多な建築美もお楽しみいただきたいと思います。
さて、このたび当館は大がかりな改修作業を行うことと致しました。事前にお伝えできず甚だ恐縮ですが、2022年9月より2023年2月までの半年間にわたり、各棟各部屋ごとに時間を止め、お手入れをして参ります。
一つ目として客室内の建具（窓）を入れ替えます
当館は文化財の建物群を有しておりますが、時代を経たことで生じた隙間や薄いガラスによって夏の羽虫や冬の寒さに対応できておりませんでした。今般の改修では建具を枠から再設計し、ペアガラス化を実施します。あわせて景観をより美しく、広くお楽しみいただけるよう、窓自体の配置も整理して参ります。
この改修は棟ごとに進めて参りますため、ご希望の部屋に投宿できない、工事現場が視界に入るなど、ご迷惑をお掛けすることがあろうかと思います。世界的にエネルギーへの関心が高まるなか、耐候性能を向上させ環境に配慮した居住空間を整えるための改修です。ご理解とご協力をお願い申し上げます。
二つ目として、新たに公衆の浴場を設置します
現在、当館では「天平大浴堂」および「あやめの湯」、野天風呂「木洩れ日の湯」をお支度し、男女入替にてご利用いただいておりますが、新たに屋内・露天一体型の「庭の湯（仮称）」を整備致します。敷地の関係上、そこまで大きなものを支度できませんが、こぢんまりとしながら居心地のいい空間として参ります。2023年2月末の完成を予定しております。
ご期待下さい。
新井旅館 館主敬白
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