沐芳コレクション 作品展 | |
安田 靫彦 「富士」 |
明治から昭和初期にかけて館主を務めた相原沐芳(もくほう)は、現在の新井旅館の礎を築いた人物です。 沐芳は上野の美術学校(現在の東京芸術大学)で学び、日本画家を志しましたが、三代目館主として旅館を継ぎました。 しかし、芸術方面への情熱は断ちがたく、各種の画家の後援会員や再興日本美術院の賛助員に加わるなど、美術界と積極的な関わりを持ち続けます。 彼が館主を務めたことで新井旅館は芸術家たちの集う場となり、安田靫彦や横山大観といった日本画の巨匠たちとの縁が生まれました。 沐芳の元へは当館に憩いを求めた画家たちの作品が残されるようになり、今日の「沐芳コレクション」を築くまでになりました。 |
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会期:平成25年8月26日(月)〜 会場:伊豆修善寺温泉 新井旅館 書画展示場 対象:新井旅館ご宿泊・昼食ご利用の方・ 文化財ガイドツアーご参加の方だけの特別観覧となります |
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平成25年6月22日、かねてから望まれていた富士山のユネスコ世界文化遺産登録が決定しました。 それを祝して、今回はコレクションの中から富士の姿を写した八作品を展示致します。 横山大観を始めとする日本画家から、高僧・民政家・前衛書家など様々な分野の人物が描いた富士の姿をお楽しみ下さい。 修善寺では、達磨山(だるまやま)から美しい富士山が望めます。 昭和14(1939)年にニューヨークで開催された万国博覧会に、日本を代表する風景として出品され、賞賛を受けた富士山の写真は、この達磨山から撮影されたもの。 静岡県や山梨県から「富士山が最も美しく望める場所」を探した結果、達磨山が選ばれたのです。 達磨山までは修善寺の温泉場から車で15分程度です。 是非足を運んで頂き、多くの人々が心奪われた富士の姿を実際にご覧下さい。 |
北野 元峰 「乾坤第一峰」 |
現在展示中の作品 〔 富岳八景 〕 ・横山 大観 「霊峰不二」 ・安田 靫彦 「富士」 ・山岡 米華 「富嶽」 ・大井 碧水 「竹/富士」 ・江川 坦庵 「嶽蓮」 ・北野 元峰 「乾坤第一峰」 ・相原 沐芳 「無題」 ・作者不詳 「富岳」 ・横山 大観 「竹」 ・達磨山からの富士山パノラマ写真(昭和14年) |
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